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開発者の声

国家プロジェクトの医薬技術を育毛へ

育毛の革命家 工学博士 辻本広行

辻本広行
辻本広行(つじもと ひろゆき)
ホソカワミクロン株式会社
製薬・美容科学研究センター長
工学博士

2001年、ホソカワミクロン株式会社 製薬・美容科学研究センターの辻本広行博士が率いる研究チームの提案が国家機関であるNEDOに採択された。こうして医薬への生体適合性ナノパーティクルDDS研究がプロジェクトとしてスタート。やがて辻本博士らは、
独自に研究を推し進め、PLGAナノ粒子を応用した化粧品(美容液や育毛剤など)を世界で始めて実用化した。


−NEDOでの研究対象は何ですか?


医薬製剤です。例えば、吸入インスリン製剤などです。


−それが育毛剤に変わった?


研究している基盤技術は生体適合性ナノ粒子は機能性を持たせることです。インスリン製剤の成分でも、それ以外の成分でもナノ粒子に封入することが出来ます。美容成分や育毛剤でも。生体適合性ナノ粒子というのは、いわば体内を移動する、成分の乗り物です。積み込んだ成分の違いで、薬にもなるし、育毛剤や化粧品にもなる。


簡単に言われますが、PLGAナノ粒子の化粧品を世界で初めて実用化したのは、辻本博士たちです。生体適合性のナノ粒子が化粧品で使えると閃いたのは、やはり凄い。


−ところで、PLGAとは何のことですか?


乳酸・グリコール酸共重合体です。特徴は、頭皮・毛穴へ浸透するとやがて保湿成分の乳酸やグリコール酸になり、それらは代謝されて最終的には水と二酸化炭素になって排泄される極めて安全な材料です。


−いま、医薬製剤に関して研究されているそうですが?


もちろんしています。しかし、研究中のものについては、ちょっと
言えません(笑)。



−すでに発表されている共同研究では?


九州大学大学院医学研究院との第三世代型DDSステント技術、これは冠動脈疾患治療ディバイスです。それから、アンジェスMG社と大阪大学大学院医医学系
研究科と私達で行ったアトピー性皮膚災治療薬があります。



“薬剤抽出PTAバルーンカテーテルに関する共同開発プロジェクト”が、NEDOの次世代戦略技術実用化開発助成事業に採択されたそうですね。


このプロジェクトはアンジェスMG社が採択されたもので「血管再狭窄の予防」が目的です。当社はバルーンに塗布されるPLGAナノ粒子の開発提供を担っています。


良き成果を期待しています。頑張ってください。